2006年5月19日
急激に上昇した低価格帯コース
戻 る トップに戻る
 5月に入り、各ゴルフ場でボード競技が盛んに開催されています。
 大概は五月晴れの好天が続くのですが、今年は残念ながら雨模様が多く、天候に恵まれていません。早くも入梅したかのような天候が続いています。

 さて、ゴルフ会員権は依然活発な商い状況が続いております。
 ほとんどのコースにおいて、会員権価格は上昇している訳ですが、先週は特に高額コースが値を飛ばし、1000万円超のコースが増えているとこのコーナーで書きました。
 また、素材の良さから低価格帯(100万円以下)を脱しようとしている外資運営のコースについてもちょっと触れました。そこで、今週はそれらの低価格帯のコースで、昨年末に比べここに来て急激に価格が上昇(上昇率200%以上)しているコースを紹介してみたいと思います。

 東京では、
青梅が60万円から250万円(415%)に上昇、GMG八王子が30万円から70万円(233%)に。立川国際が60万円から190万円(317%)に、東京五日市が15万円から55万円(367%)に上昇しています。
やはり東京都のコースはコース数が少ない為に、上昇し出すとパワフルな伸びを示します。やはり立地条件は、会員権価格を形成する上で大きな要因です。これらのコースは上がっているというより、戻しているといった形容が正しいです。

 神奈川では
大相模が50万円から150万円(300%)に、東名厚木(共)が1万円から20万円(2000%)に上昇しています。
神奈川県においては、他の低価格のコースにはまだ目立った大きな動きはありません。大相模も東名厚木も場所は、ほぼ同位置にあり、このエリアが脚光を浴びる形になっていますが、大相模に至ってはこの1年があまりに安価な金額で売買され過ぎていたと思います。

 埼玉では
小川が5万円から35万円(700%)に、川越が70万円から190万円(270%)に、高根が60万円から190万円(317%)に、飯能グリーンが40万円から190万円(475%)に、嵐山が80万円から250万円(313%)となっています。
埼玉県を見ましても、上昇しているコースは歴史のあるコースで、これまでの数年がやはり安価すぎる金額で売買されていたと思われます。嵐山にいたってはメンテナンスも素晴らしく、過去日本オープンを開催したコースであるにも関わらず、100万円以下で売買されていたことが今思えば七不思議のひとつでしょう。

 千葉県では
鴨川が5万円から35万円(700%)に、京カントリーが45万円から100万円(222%)に、千葉桜の里が1万円から15万円(1500%)に、習志野が65万円から150万円(230%)に、ロイヤルスターが20万円から40万円(200%)と上昇を見せていますが、いずれも一度破綻したコースであります。
千葉県で上昇しているコースにおいては、習志野以外は他県に見られたこの1年が安価すぎたという要素は感じられません。が、強いてあげるなら、購入者が近隣コースに比べ上記のコースは割安と判断しているのだと思います。また、京カントリーが上昇しているのは、他の東関道の同系統のコースに比べ割安感がある点だと考えられますが、私は非常に類稀なコースの特色から買われているのだと思います。

 茨城では
セゴビアが35万円から120万円(343%)に、セベバレステロスが60万円から120万円(200%)に、セントラルが8万円から60万円(750%)に、玉造が1万円から10万円(1000%)に、利根ゴルフが7万円から25万円(357%)上昇していて、この県も破綻したコースが多いです。
茨城での上昇傾向は、いずれも大変コースレイアウトが良いか、コースに特色のある(味わいのある)コースに見られます。
千葉、茨城を総括すると外資運営のコースが見直されいているようです。先週も書きましたが、特にPGMのスケールメリットを活かしたP-CAP制度が大きいと思います。

 栃木では
それなりに価格は上昇している県南のコースもありますが、特記するほど際立っているコースはありません。

 群馬では、
緑野が30万円から60万円(200%)に上昇しております。
栃木、群馬を総括してみますと、低価格帯コースが他県に比べすごく多いためか一気に個別銘柄が上昇するのは無理があるようです。やはり場所は大事です。

 以上、今週の独りごとでした。