2006年5月12日
歴史(過去)は繰り返す
戻 る トップに戻る
 ゴールデンウィークも終わりましたが、皆様、充実した大型連休を過ごせましたでしょうか?
 
 会員権市況はと申しますと、先日のこのコーナーで、高額物件は暫く足踏みが続くのではないか?との見通しを書いてきましたが、連休明けての市況は思惑とは違い、逆に買い手が増えて来たコースが多くなりました。
 また、低額コースでこれまでほとんど買いが入らなく、価格も動いて来なかったコースにも買い手が多くなり、売り気配が引っ込み、相場が一気に上昇し出しました。

 あれだけ多かった一ケタ台の会員権はどんどん姿を消し、関東では今や群馬県や栃木県を除くとほとんどなくなって来ました。逆に、2003年7月には12コースまで減ってしまった1000万円超のゴルフ場(2003年7月11日号参照)が、2004年6月に17コースに増え、今やとうとう27コースに増えています。
 それらの高額コースを列挙してみますと
【東京都】 小金井・桜ヶ丘・多摩・東京よみうり・八王子・よみうり
【神奈川県】厚木国際・磯子・相模原・戸塚・箱根・平塚富士見・本厚木・横浜・レイクウッド
【埼玉】  狭山・飯能・武蔵
【千葉】  我孫子・カメリヤヒルズ・袖ケ浦・鷹之台・千葉C・藤ヶ谷
【茨城】  茨城・大利根・筑波
 となっています。
 レイクウッド、カメリヤヒルズといったカタカナコースを除けば、いずれも開場後40年以上のコースばかりです。(歴史あるコース恐るべしといったところでしょうか)

 先程も書きました通り、昨年末から名門コースの価格がうなぎのぼりになり、そしてとうとう、最安値価格帯のコースにも価格上昇が見られるようになりました。ちょっと前までは最安値価格帯に属していたコースが、そのコースそのものの素材の良さから見直され始め、その価格帯を外れるコースも見られるようになりました。
 顕著にその傾向が見られるのは、つい先日まで悪と見られていた外資運営によるゴルフ場においてであります。
 例を挙げますと、PGMでは、STTの代表コースであったプレステージ、太平洋観光の代表コースであったセゴビア、大洋緑化の代表コース京カントリー、アコーディアにおいては、日東工業の習志野が挙げられます。特に、PGMにおいてはグループメンバーコースに所属している方なら名変料が半額になる特典がある為、尚のことセカンドコースとして購入意欲が出ているのだと思います。PGM優良コースはまだまだ上昇の余地があると思われます。

 では、これからのゴルフ会員権は中だるみを見せず、まだまだ強含みで推移するのでしょうか?
 私にはここから先はよくわかりません。
 ただ、最近の会員権購入者のほとんどが目先の上がり下がりにとらわれずに、このコースを欲しいからまた、このコースでプレーしたいからといった純然たる動機から会員権を購入されているのは間違いありません。
 つまり、以前のバブル期のようにゴルフをしない方までが購入しているのとは訳が違うという事です。

 また、10年来同じゴルフ場に数多く通っているメンバーさんならお判りになると思いますが、ここ2,3年で各ゴルフ場のアクティブメンバーさんの顔ぶれが以前と大きく違ってきていることに気が付くでしょう。
 そうです、この間にゴルフ場を取り巻く環境はこれまでの10年来と大きく変貌したのです。
 そして、それらのアクティブメンバーさんは余程の事がない限り、ここ数年で会員権を手放さないでしょう。手放すとすれば、今70歳代の方がゴルフそのものを止める時ではないでしょうか。

 とすると、これから中期的には会員権の下落は考え難いと思われます。
 今日私は、ずっと過去の私の独りごとを読んで見ました。私は、会員権は市場が小さいから上がり出したら動きは速いですとずっとこの独りごとのコーナーで書いてきましたが、真その通りとなって来ております。まさに、歴史(過去)は繰り返すであります。

 以上、今週の独りごとでした。