2006年2月24日
やった!!SHIZUKA、ついに金メダル
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 先週末から体調を崩してしまいました。毎年2月には風邪をこじらせ熱を出す習性がある私ですが、今年もやってしまいました。
 無論、持ち前の頑張り屋精神で会社を休むことは致しませんが、早退を2日間ほどしてしまいました。その為、仕事の段取りが上手くつかず、今回の平日会員と正会員の比較パート2の独りごと調査作業も捗りませんでした。

ということで、今週はゴルフと違う話題について書いてみましょう。

 本日朝には号外も出ましたが、トリノオリンピックにて日本待望のメダルが出ました。しかも金メダルです。
 荒川静香選手金メダル本当におめでとう、そしてありがとうございました。

 このコーナーで何度もお話しておりますが、私は大のスポーツ観戦好きな男です。トリノオリンピック開会式の際に女房に、「今回のオリンピックでメダルを取るとしたら、500mスピードスケートの加藤条治と女子フィギュアの荒川静香だけだと思うよ。」と話しておりまして、その期待の加藤条治選手もメダルに届かず、今日まで日本のメダルはありませんでした。女房は「あなたのスポーツに関する予想評価は本当に当たるねー」と今回も申していた矢先にビッグニュースが飛び込んできたのです。

 私は伊藤みどり選手が大好きで、彼女が1988年のカルガリーオリンピックで白とブルーのコスチュームで何種類もの3回転ジャンプを次々に成功させ見事5位入賞を果たした姿は今でも鮮明に瞼に焼き付いているほどです。それ以来、フィギュアのテレビ放送があると必ず噛り付いて観ているのです。
 また、2004年の世界選手権で荒川静香選手が優勝した場面もよーく覚えています。とにかく荒川選手の体格はとかく小さな日本人の体形とは異なり、欧州の選手のように演技が大きく見え、しなやかさと艶やかさを感じさせます。私は当時から荒川選手のことをその頃大人気でした東ドイツのカトリーナ・ビット選手を彷彿させる選手と思っており、長野オリンピックの頃よりずっと応援して来ました。
 
 先日のショートプログラムの時に荒川静香選手は僅差の3位につけましたが、絶好の位置だと私は思っておりました。もし、1位だったら金メダルがチラついて演技が堅くなると思ったからです。また、解説者の佐藤由香さんが仰っておられたように、サーシャ・コーエン選手はフリーになれば安定感が欠ける可能性があるので、順位はその上の銀メダルの可能性が高いのでは?と生意気にも佐藤さんと同様に思っていた次第です。
 私の描いていた最終順位は、1位はイリーナ・スルツカヤ、2位が荒川静香、3位が村主章枝、4位がサーシャ・コーエン選手の順番でした。
 決戦当日、最終滑走グループでOP1位のサーシャ・コーエン選手がまず登場し、最初のコンビネーションジャンプにミスし転倒、更にもう一度のミスが出てしまいました。しかし、その後の3回転ジャンプや180度開脚のスパイラルなどは見事で思わずうっとりしてしまいました。が、やはり点数は伸びませんでした。この時点で荒川選手にビッグチャンスが巡ってきました。
 2004年の世界選手権の時と同じ曲、トゥーランドットの曲が流れました。私はこの時の為に購入した大型テレビの前に陣取り、固唾を呑んで祈りを捧げながら見守ります。
 途中、3回転3回転のジャンプが3回転2回転に急遽変更やトリプルループがダブルになるなどありましたが、最後まで円熟感のある演技でした。私が手を叩いたのは、イナバウアーから3・2・2回転のコンビネーションジャンプが決まった時で、くしくも荒川選手の顔からもニッコリした笑顔が見られた瞬間でした。
 得点が出された後は、これで銀メダルは決まったと思っていました。しかし、この時点では金とは考えていませんでした。
 続いて村主選手の登場です。ほぼノーミスに近い演技でしたが、全日本選手権で見せた時の演技に比べ村主選手独特の悲しい迫力が感じられなかった感がぬぐえませんでした。オリンピックという魔物が村主選手の体からスタミナを奪ったという風に私には映りました。そして、やはり得点は伸びずこの時点で3位となり、メダル圏から外れました。しかし、このオリンピックの大舞台で見せた村主選手の何といってもミスをしない安定感抜群の演技には皆さん大拍手だったはずです。
 いよいよ大トリに登場は、優勝候補大本命のロシア、イリーナ・スルツカヤ選手です。
 スルツカヤ選手の演技が始まりましたが、素人の私にもいつもの大胆な迫力、また滑らかさが少し足りない気(オリンピック金メダルの重圧でしょう)がしました。が、私はこのままそつなく演技をこなし、最後には足をチェンジしたビールマンスピンを決め金メダルを取ると思っていたわけです。が、スルツカヤ選手は、なんと中盤のコンビネーションジャンプの時にまさかの転倒をしてしまいます。結局、スルツカヤ選手は銅メダルに終わりました。テクニカルコンポーネンツが出た瞬間、スルツカヤ選手が思わず両手で頭を覆った仕草とその直後の表情に私はスルツカヤ選手の人柄(人間性)を垣間見た思いを致し、私はホッと致しました。逆に、見たくなかったのは、アイスダンスにおいての女子イタリア選手がペアを組んだ男性選手に対して見せた寒々としたあの表情でした。
 
 表彰式で日の丸が掲揚され、君が代が流れた瞬間、私は思わずテレビに向かって拍手をしていました。
 
 各国の威信を背負って出場される重圧は、私が想像するよりずっと重いと思いますが、本当にご苦労があると思います。だから、私はそんな選手をどんなに眠くても生で観て必ず応援するのです。(私が応援しても仕方ないのですが、、、)今回も私の大好きな刈屋アナウンサーが、女子フィギュアのアナウンサーをしておられました。恐らく、荒川静香選手が最終滑走の選手であったなら、素晴らしい名セリフを聞けたのに?と思うとちょっと残念でしたが、とにかく我々日本人にとっては素晴らしい試合でありました。

 今週はゴルフの話を一切しませんでしたが、オリンピックでの日本フィギュア史上初の金メダルを記念致し、この嬉しい話題を今週の独りごとと致します。