2005年11月25日
アコーディアの真意はどこにあるのか?
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 11月も後数日となりました。
 会員権市況は、週を追うごとに活況してまいりました。成約件数もなかなかであります。今年はこのままノンストップで走って行きそうです。

 バブル以後、最近までずっとデフレスパイラルからの脱却が見られませんでしたが、土地が値上がりし株が上がり、来年はようやく少しずつ物価の上昇がありそうです。最近の新聞やテレビの報道によりますと大型紳士服専門店においては、一時売れ筋だった安いスーツなどは端の方に追いやられ、現在はある程度の価格のスーツが売れ筋になっているそうです。車においても本物の高級車が相当の売れ行きを見せ、テレビにおいても1台50万円以上の大型液晶やプラズマテレビに人気が集まっている模様です。
 先日も書きましたが、ゴルフ場のプレー代金にも変化が見えており、今年に入り値上げが始まっています。

 さて今週は、ゴルフ場の中で来年1月から年会費を上げるアコーディアの一員旧緑営グループについて書いてみたいとおもいます。
 関東近郊に位置している東京湾、成田東、佐原、千葉桜の里、三島、玉川、こだま神川は来年1月から1万円ほど年会費が上がることが決定されました。
 今度東京湾は5万円近くに改定されますが、この金額は我孫子、鷹之台の1流コース、袖ヶ浦や千葉カンといった有名林間コースの次あたりにランキングされます。東京湾の会員権価格は現在25万円相当で動いており、前出のコースとはメンバー数、コースレイアウト、コースの雰囲気などを比べますとあまりに違いすぎます。
 アコーディアと言えば習志野の年会費が5万円に改定された時に多くのメンバーさんがひどすぎると立腹していたのを思い起こします。習志野ならば、まだコースレイアウトやメンテナンスが一級品ですから理解できるといえば出来るのですが、東京湾は確かにアクアを使えば大変便利なコースではありますが、(私も以前メンバーでしたから分ります)お世辞にもチャンピオンコースとは申し上げられません。今回改訂の年会費(47,250円)は会員権価格(約25万円)に比べ高すぎるのではないでしょうか。
 もし、今後の運営がメンバーさんを中心にした、例えば土日はメンバー1名につきゲスト1名しか同伴できなくし、ビジターは予約が出来なくなる等のメンバーに重点を置いた運営になればメンバーさんも納得するでしょうが、今までと運営がさほど変わらないとするならメンバーさんはきっと怒り出すのではないでしょうか?
 このクラスの会員権を購入希望の方々は1万円の違いで購入あるいは断念されるケースもよくあります。当然、毎年掛かる経費の年会費の金額も念頭において購入に踏み切ります。私はもし、従来通りの運営変わらずの場合は、今後の会員権相場に大きく影響を及ぼす(下落する)と考えられます。
 以前にも関西のゴルフ場において会員権の流通システムが変わったことで、また最近では中部の名門ゴルフ場が名変金額を変更したことで財産権が侵害されたと一部メンバーから訴訟をうんぬんの話がありました。従来通りの運営で、もしこれにより相場が下降したとしても今回の年会費値上げが財産権の侵害には当たらないでしょう。が、アコーディアさんがこれまでコースメンテナンスに力を注ぎ、今後はメンバーさんに喜ばれる方針を採りますと言っていた割りに、このような?がなされますとせっかくアコーディアも悪くないではないかと認知される雲行きだったのがやっぱりアコーディアは信用できないに変化していきそうで、私は思わず溜息をついてしまいました。

 以上、今週の独りごとでした。