2005年8月26日
会員権に変化が?&京カンの動向

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 8月もあと数日で終わります。いつのまにか今年も3分の2が終わろうとしています。
 先週、今年の会員権業界は悲惨な状況とお話しましたが、8月に入ってからは各社とも急に活気づいてきたという話を聞きます。弊社においても成約件数が増えてきました。私としては実のところホッとしています。
 
 私は、以前から自分のドライバーより安い会員権がゴロゴロしているのは実に嘆かわしいと何度もこのコーナーで書いてきました。しかし、最近の情勢を見ておりますと変化が出てきました。2万円から5万円の価格は今でも多く存在しておりますが、1千円や5千円といった成約価格がなくなり始め、どのコースでも多少の価格が付くようになりました。また、昨年大流行でしたお金を持ち出してまでの売却をする方はほとんどいなくなりました。
 ですから、安く買い指値していても購入できず、金額をアップされての購入が多くなってきました。
 また、購入依頼を頂きましてもなかなか売り物が出ず、恐縮ながら長らく待っていただいている方も増えてまいりました。いよいよ恐れていたことが現実化しそうな雲行きです。私は今年そのような現象が起きると昨年予測(大はずれ)しましたが、1年遅れてとなりそうです。

 株の全面高が続き、とうとう足取りの重かった銀行株が本格的な上昇カーブを描いてきました。
 会員権がどこまで株式市況に引っ張られるのかわかりませんが、上昇し始めるのは間違いないでしょう。
 ゴルフ場の破綻が続き、大きく変化を遂げたゴルフ場も多くなっています。さて、いったいどこに変化が起きているんだい?
 例を挙げると、栃木県に鹿沼カントリー倶楽部という大型の45ホールの大衆ゴルフ場があります。メンバー数は1万人以上とも言われ、常に売り手が後を絶たないゴルフ会員権でした。結局このコースも破綻したのですが、その時このコースに絶望感を感じ、(新)鹿沼カントリーへのメンバー登録用紙を提出しなかった会員が相当数おられました(メンバーでなくなった)。これによりメンバー数が大幅削減され、今では予約もなかなかスムースになりました。会員権を売る人はいなくなり、今では10万円の成約見込み金額です。インターからも近くコースはそれなりに人気が元々ありましたので更に上値追いが予想されます。
 少し音色は違いますが、茨城県にある茨城クラシックという大量メンバーがいると噂されるゴルフ場は破綻はしていませんが、いつでも売り手は多く、価格がついても1千円の価格が精一杯でした。このコースも絶望感から多くの会員が離脱(損益通算を含む)しました。今の会員数は公表されていませんが、相当数削減されたと思われます。今は買い手が薄いですが、売り手も10万円のお一人がいるだけです。遠隔地にあり、鹿沼カントリーに比べ条件は良くありませんが、ゴルファーからの評価もまずまずですし、競技も充実しています。面白みはあると思います。
 私は今後、これらと同様の動きを見せるコースは増えていくと思います。

 何年か後に、「当時の会員権は私のドライバーより安かったんだぜ」と言った会話が、電車の中や各ゴルフ場のレストラン等で聞けるかも知れませんね。
 笑う人がいるかも知れませんが、私は真剣にそう思っています。

 最後に、京カントリークラブ(更生会社 大洋緑化株式会社)の情報をお知らせします。
 債権者各位に来た案内書の内容をかいつまんでお知らせ申し上げます。

7月15日に更生計画についての無事認可決定の確定がおりました。よって本日8月26日に退会を希望される方々への一括弁済(債権額の1%が1.4%にアップされました)が実施されます。
 引き続きメンバーを希望される方々は、当初計画の3%から3.8%にアップされた金額を新証券に差し替え発行され、9月上旬に発送との文面でした。
 会員課に確認したところ、発送後速やかに名変を開始しますとのお答えでした。


 京カントリーの書換え再開を心待ちにしておられるお客様のお顔を思い出すたびに、早く開始して欲しいと願って参りましたが、ようやく9月中には開始と思ってよろしいのではとご案内させて頂きます。
 
 以上、今週の独りごとでした。