2005年8月19日
今年これからの会員権市況検分
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 お盆休みも終わりましたが、会員権市況はにわかに買い手が増えてきた感じです。
 今年の12月までの展望としましては、私は昨年のような大商いにはならないと思います。
 昨年は損益通算が最後と言われ相当の売り物が市場に出回りました。その売り物を買い手が吸収し、大商いとなりましたが、価格の変動(上下動)は大きく見られませんでした。
 今年前半期は、その反動で買い手も売り手も満腹状態となり、会員権市場から売り指値、買い指値が通年に比べ非常に少なくなりました。その影響で成約件数は減り、我々会員権業者には売買手数料が入ってこなくなり、加賀屋ゴルフにおいても売り上げは大幅に減少致しました。
 昨年、長年どうしようか迷っていた売り手さんがここぞとばかり売ってしまわれましたので、損益通算が今年こそ最後と言われていますが、これから年末にかけてもそう多くの売り物は出てこないと思われます。昨年は、買い手も同様に今がチャンスと会員権を狙っていた方々が一斉に購入に踏み切られました。故に今年もさらに購入しようという方々は昨年に比べてはいないのではと予想致します。
 しかし、今年は景気の動向が上向きになってきたと感じる方が多くなってきております。私は、今年の買い手はずっと狙っていた方々ではなく、少し先が見えるようになってきたと感じるので会員権を購入しようかといった方々の買い気配が増えてくるのではないかと思っています。

 ここにきて高額案件の売り物の多くは、名義人さんが亡くなられた相続物件になっており、損益通算の売り物は全くと言ってよいほどなくなりました。昨年あれだけ出た低額案件の損金売りも市場から何時の間にか消えてきております。昨年のような買い手が多くいないとしても、売り手薄から成約するには時間がかかりそうです。
 今もこの傾向にありますが、これからの売り手はAという会員権は売却するが、Bという会員権を購入するといった差し替え物件が更に多くなるはずです。
 私は、これからの会員権購入者にとっての会話の主体は「今、出物がないらしいね」「成約に時間がかかってるね」といった会話となると観ており、今私の頭の中は会員権市況がじわっじわっと動き出し、長いトンネルを抜け出す予感で一杯です。
 昨年、会員権を買いそびれたゴルファーの皆様にはこれからの4ヶ月が本当のラストチャンスとなりそうです。

 以上、今週の独りごとでした。