2005年4月1日
会員権の形態に変化あり
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 あっという間に今年も3ヶ月が過ぎ今日から4月です。今年は例年より雪によるゴルフ場クローズ日数が多かったこともあり、各ゴルフ場とも売り上げ減少による苦労があったようです。当然ゴルフ場でプレーする人も少なくなりましたので、今年は例年より購入希望者が少なく感じました。今後、暖かくなれば少しは購入者の数も増えてくるのではないかと密かに期待してみたいと思います。

 さて今週は会員権の形態について少し述べてみたいと思います。
 会員権には、株式会員権と呼ばれている会員権と預託金会員権(ほとんどがこのタイプ)と呼ばれている会員権の他に3年程前まではほとんどなかったプレー会員権(預り金がない)というものに分類されます。今日はこのプレー会員権について少し触れてみましょう。
 私の知る限りこのプレー会員権というのは、3年程前までは関東には東我孫子とチサンの1部コースだけでした。そして、その会員権は預託金会員権と分類して業界では登録会員権と呼んでいたのです。
 それが今ではこのプレー会員権が少しずつ増えてきました。私の記憶では近年最初に導入したのが現在のカナリヤガーデンだったと思います。当時、私も入会していたアクアヒルズ(キッツゴルフクラブ)というコースが新スポンサーの下、カナリヤガーデンに変わった時に当時の額面(900万から2400万)が全てカットされ、20万円の協力金を出し譲渡可能のプレー会員権になりました。そのような経緯により現在の証券には額面がありません。が、当時30万円ほどで推移していた会員権が現在は110万円相当になっているわけですから、決してマイナス面ばかりだったわけではないように思います。
 そしてその後上記のプレー会員権と呼ばれるものがにわかに増え出しました。カナリヤガーデン近くの上総モナークも再生後プレー会員権となりましたし、昨年特別清算した富士カントリー市原や出島もオリックスゴルフマネージメントの下やはり無額面のプレー会員権として再スタートを切る模様です。
 期日がくればその預託金が戻ってくると思い購入した会員さんたちには大変気の毒な結果となりましたが、新生ゴルフ場の経営は安定します。そして新経営者が行うゴルフマネージメントによっては、その会員権価値も市場で評価されるでしょう。
 今後は益々このプレー会員権が多くなり、そしてゴルフ場が行う募集形態も額面のないプレー会員権スタイルに変わると思います。私は今、一世を風靡した預託金制ゴルフ会員権時代の終わりとともにプレー会員権時代の到来を感じ取っています。

 以上、今週の独りごとでした。