2004年12月10日
富士カングループ、おまえもか
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 今週も引き続き低価格の会員権の売買が盛んになっています。
 今年も営業日数的には、あと11日しかなくなりました。今年の後半は損益通算の売り物に押され、前半上昇した相場はどこかに吹っ飛んでしまった感じです。そして、その売り物の主力は、現在更に価格の低いものへと変化し、現在の商いのほとんどは1万円以下となっております。何度も書いていますが、まあ、よくこれらの利用していない会員権を長く持っておられたなーというのが最近の私の感想です。

 さて、これまで国内大手ゴルフ場としては最大勢力で、唯一破綻をしていなかった富士カントリーグループが、解体を始めました。富士カントリー塩河を手始めに、富岡、大多喜城が特別清算と民事再生法による、いづれも別のスポンサー型による再生を目指し始めました。
 このグループは私を含め家族、そして社員全員が記名人になるなど縁が深いゴルフ場であります。これまで大手専業といわれたメンバーシップゴルフ場が、富士カントリーグループを除き全て破綻という事実があったわけですから、いつかはこの日がくるのではないかと考えたくはなかったのですが、ありえるかな、と思ってはおりました。今まさに残念な結果を迎えようとしているのが現実です。弊社ではこれまで房総の取り扱い件数がメンバーさんの紹介で大変多くございました。また、今年においては、これまで法人しか入会できなかった富士カン大多喜城も、入会資格の緩和と名変料無料という特典によるリーズナブル価格により弊社を通じ多数の方々に入会していただきました。
 確かに、このコースをフジパンがやっているコースだから安心と、オープン前に3800万円以上で入会された方々には大変気の毒な結果になったのは事実ですが、私はこのまま100億円以上の負債を抱えて進んでいくより、いったん膿を出し切り、再生の道を進んだほうが良いと思っています。富士カントリーグループのコースの大部分は、募集人数をきちんと守ってオープンしたコースですから、幸いメンバー数は多くはありません。スタッフ等も継承されるでしょうから今までと同様にしっかりしたサービスを提供すれば、あれだけのコースです、必ずや会員権価値も上がるでしょう。サービスの低下だけは避けてもらいたいものです。

 今、私どもが参っているのは、購入依頼が入った会員権に対して売り物が出て来なくなってきた事です。売り物は市場に見え隠れするのですが、成約にこぎつけようとするとスルリとかわされ成約しなくなってきました。特に500万円以上のコースにこれらの現象が顕著に見られます。そして少しずつ優良と思われる200万円クラスにも徐々に波及して参りました。弊社においても売り物件を必死に探しているのですが、見つけられず、残念ながら成約出来ずのコースが何コースも見受けられます。
 これから益々、この現象がいたるコースに蔓延していきそうで、私は戦々恐々としているのが今の正直な心境です。

 ともかく今は、日々の業務をきっちりこなしていくのが肝要と心して、今年の残された日々を送りたいと考えています。

 以上、今週の独りごとでした。