2003年10月17日
倒産ゴルフ場会員の権利を守る会に出席して
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 今週は、先日の10月14日に弁護士会館で開催された「倒産ゴルフ場会員の権利を守る会」に出席した時のお話をしましょう。

 この日は浜野GC、阿見GC,大栄CC、緑営グループについての話でした。
 浜野GCでは、メンバーでもある弁護士の方からお話を頂きました。ゴールドマンサックスの主張する民事再生法になるか、または会社更生法になるか非常にきびしいところでしたが、1,289名のうち民事再生法に賛成が620名、反対が669名という僅差で否決されたそうです。浜野GCのメンバーは、たとえ預託金が大幅にカットされても、市場価格である程度の値段がつくようになってくれれば良いとの考えが多いとの事でした。やはり会員権は額面ではなく、市場価格が一番大事ということを再認識致しました。
 
 今回私が勉強になったのは大栄CCの件でした。中間法人による再建で有名な服部弁護士が中心に設立された中間法人のコースでしたが、どうやら一部会員に反発をかって裁判沙汰になっているのは存じておりましたが、詳しい真相は知りませんでした。が、その方の話では、理事選挙や総会では、とても民主的とはいえない形で行なわれたとの事でした。
 となると中間法人をつくって安定を計るというのは、そんなに簡単ではないということになります。
 会員制ゴルフ場の場合、ゴルフ場は確かに会員のものではあるが、やはり良識ある経営者がグイグイ引っ張っていき会員はその方に運営をある程度まかせるのが私は良いと思う。これは一般の会社組織でも同じであろうと思います。
 それ故、ゴルフ場経営者に資質がなく、自分のコースに愛着が見られない経営者のメンバーさんは悲惨と再確認致しました。
  
 今回の3時間の話の中で感じたのは、私が以前から懸念していた通り、経営が外資になった場合は利益追求が第一となり、メンバーの権利が薄れていく可能性が高いということでした。

 ちなみに本日開場には5社の会員権業社の社長がお見えでした。

 以上、今週の独りごとでした。