初めてゴルフクラブを握ったのは、父親のクラブでした。
確か?小学校3、4年生だったと記憶します。
いわいるDNAと言うやつで、うちの父も左利きで、その血を受け継いで
私も左利きとして産まれてきました。
当時は、「あした天気になあれ」(原作・ちばてつや)に親子共々はまっていて、テレビ放送・マンガ本と内容を暗記するくらい読みました。特に中学生大会での大田黒との死闘やアシスタント研修会での牛島のいじめに耐え抜く内容など、ゴルフのプレーもさることながら、精神面や人間関係などのさまざまなドラマがあり、子供心にマンガとゴルフに引かれていきました。
あした天気になあれ意外にも、プロゴルファー猿(藤子不二雄A)やプロゴルファー礼子などゴルフを題材にしたテレビが、多数あり、一応どれも観ましたが・・・・
そこまではまるものではありませんでした。
そしていよいよ自分のゴルフクラブが欲しくなり、お年玉を貯めて新宿のシントミゴルフへ中古品を求めに・・・初めてのおつかい、にしてはちょっと程度を超えていて、小学生3人(双子の弟といとこ)で、京王線に乗り、新宿まで行くには、ちょっと??
心配ではありますが・・・そこは、鉄道博士と言われた花屋のオッチャン
新幹線の駅名を小学校2年生で暗記し、3年生の時には京王線の駅名も、中央線の駅名も暗記してしまう能力?暇さえあれば時刻表を見て、駅名を頭に叩きこんでいました。
今はなき、シントミゴルフ新宿店。何度も何度も足しげく通った場所です。
小学生が来るようなお店ではない!!しかし、お店の方はどの方も、とても親切でバカにするでもなく、あしらう訳でもない。子供の願いを叶えようと、中古の左利きのゴルフクラブを各店に在庫がないか?問い合わせてくれていました。
結局、その日のうちに、ゴルフクラブを手にする事は出来なかったが、帰り際には名刺まで頂いて、「何か?困った事や聞きたい事があったらすぐに電話しておいで」
40代後半のおじさんがニコニコと笑みを浮かべながら、小学生3人に言ってくれました。
満足いく買い物は出来ませんでしたが、大きな収穫を得たオッチャンは、名刺の方に「中古の左利きクラブが入荷したら、連絡をくださいと!!」と自分の名前と電話番号を紙に書き、よろしくお願いしますと頭を下げた。
2週間後、学校から帰ると、母親から「シントミゴルフから電話あったよ」と言われ直ぐに、折り返しの電話を入れた。ちょっと緊張しながら、名前を言うと、名刺のおじさんに代わってくれた。「オッチャン〜!!左のクラブあったよ!!」「はい!ありがとうございます。今週の日曜日に行きます」と元気に伝え電話を切った。
生まれて初めて自分のクラブを買う!!こんなに嬉しい事はない。
2度目の来店となるシントミゴルフ新宿店。みんなが温かく迎えてくれる。
子供だぞ!!金持ちでも何でもない子供に、とても親切にしてくれる。
あの喜びは今でも記憶の中にしっかりある。名刺はないが名刺を貰った事は、はっきり覚えている。
そして奥から出てきたのが、中古の左利きのゴルフクラブだ!!
ピッチングウエッジだ!!興奮していた。中古だろうが、新品だろうが、そんなの関係なかった。自分のお金で初めて買うクラブです。金額は残念な事に覚えていませんが中古クラブなので、高くはなかったと思います。ま〜金額はさておき、自分のクラブを
手にした小学生が、次にどのような行動にでるのか?