ゴルフ会員権 ゴルフライフ

目土盛造と行く「フツーではないコンペ」探訪

TOP>

ゴルフライフ

>目土盛造と行くフツーではないゴルフ場探訪>『またまた特別編:高又順プロと阿見ゴルフクラブ』

だいぶ寒くなってまいりました。これからの季節、早朝のフロントガラスは凍りつき、手はかじかみ、鼻水は垂れまくり、肘・腰・背中は痺れと痛みでもはや壊滅状態になり、ゴルフをするのも一苦労でございます。そんな年の暮れに・・・M社長から「盛さん!12月1日の金曜日、お身体空いていらっしゃいませんか?阿見でプロアマがあるんですがいかがでしょう?え?大丈夫?(まだ言ってない)わかりました。(まだ承諾していない)エントリーしておきますから!資料はお送りしておきます。ガシャン!」

 

こ、これは『お待たせしません!』と言うよりも『(相手の話を)聞いていません!聞きません!』ですな。拙者はしばしばこのM社長マジックにやられてしまうのでございます。ま、泣く子とM社長には誰も敵わないのでございます。ま、まいりました!という訳でエントリーフィーをしみじみとお振込みし、初めてお目にかかる2002年のナショナルオープンチャンピオン:高又順プロに想いを馳せるのでございます。

 

そして当日、夜半から降り続いた雨も止んだ早朝4時には起床。眠い目をこすりながら、勇躍阿見ゴルフクラブを目指すのでございました。途中、圏央道大栄ジャンクション近辺で土砂降りの雨に見舞われ「おいおい、こんな雨でゴルフやるのかよ?年寄りはな、すぐに肺炎を起こしちまうってんだよ!ただでさえ死にそうなのにどうすんだよ!え、一体!」と思いつつ阿見東インターへと向かうのでございました。初めてお伺いする阿見ゴルフクラブは、天井の高いステキなクラブハウスはもちろんのこと、元気のいい朝のご挨拶、そしてゆとりのある駐車スペース等々が気持ちの良い1日を予感させてくれます。なにやら元々36ホールのゴルフ場を作る予定だったそうで、すべてに余裕が見られるのはそのせいかも知れませんな。

 

しかし・・・そんないい感じの期待感とは裏腹に、朝一番からのM社長のものすごい食欲に圧倒され(笑)「そういえば、こいつを昔ベロベロに飲ませて酔わせた挙句にプレーしたら・・・酔拳の使い手になりボコボコにやられた記憶がある。そうか!今日は酔拳ならぬ食拳か?ホントにどんな時も何か繰り出すよなあ・・・。」そんなバカバカしいことを考えながら、カートへと参りまして初対面の高プロに「おはようございます!本日ご一緒させていただく目土と申します!なにぶん若輩者ゆえ、どうぞ1日よろしくお願いいたします!」元気よくご挨拶でございます。「こちらこそよろしくお願いいたします!」高プロの感じのいいご挨拶が返ってまいります。ウンウン、今日は楽しい1日が過ごせそうだな。ウンウン、ナショナルオープンチャンピオンと一緒にゴルフ!うれしいなあ。

 

拙者たちの組には、先日広野ゴルフ倶楽部にご一緒したばかりのSさんもニコニコなさりながらご一緒いたします。Sさん、本日もよろしくお願いいたしますぞ!このプロアマ戦は、18ホールすべて同時にスタートするショットガン方式ですな。30年ほど前、米軍キャンプ内のゴルフ場で朝早くからこの方式でプレーしたのを思い出します。さあ、拙者たちの組は18番ホールからのスタートでございます。そもそもこのコンペの趣旨やルールはまるで・・・M社長からのご説明はございませんので・・・分かりません。ので「では、老人から打たせていただきます!」で、老人力炸裂のヨレヨレのティーショットがフェアウェイに。しかし・・・パーが取れません。このホールは3打目を池に叩き込みダボ。その後もダボとボギーが続きます。ようやく7番で必死のパーを取り「これで50は叩かんな。」・・・う〜ん、レベルの低い一安心でございます(笑)

 

そんなこんなで「何も知らないおっさん」は8番ホールへ。すると、ティーインググラウンドがやけに賑やかでございます。「ん?これ何やってんの?」そうです。このホールはニアピンホールで、しかもテレビ中継ホールなのでした。何やらインタビューをお受けし、M社長とおちゃらけの受け答えをした後140ヤードほどのティーショットでございます。よくカメラが回っていると緊張するという方が多いのですが、拙者にはそれがさっぱりございません。「あらよ!」珍しく綺麗に振り抜けたショットはなぜかピンにまっすぐでございます。「目土さん、1メートル83センチです!」高又順プロも2メートル8センチ。二人でニアピン候補です。いい感じでハイタッチでございます!グリーン上でもテキトーに打ちますと「コロン!」なぜかバーディーが(笑)高プロも気さくにアドバイスをくださって、和気藹々和やかにホールアウトでございました。しかしながら最終の17番ホールで、M社長だけが「俺は入れたい!必ずこれを入れるのだ!おりゃー!」ススーッ。「あー!俺の70台が・・・。」涙でございます。慟哭でございます。負けず嫌いでございます。チーン!

 

そんなこんなで表彰式では、ニアピンはいただきと思った拙者には見事に天誅が下り(笑)なんと!慟哭のオトコM社長はベストグロスが!おめでとうございます!M社長!
しかし後ろの組でプレーなさっていた村田プロが、隣の席で清涼飲料水のフタを積み重ね「よし!これで10個!」と楽しそうにされていたのを見た拙者は「それ、15個積んだらこのオジさんが賞品くれるそうですよ。」とM社長を名指し!「あ!できました!」(爆笑!)無理やりM社長に賞品を出させるのでございました。わははは!この埋め合わせは夜の街でね。M社長!

 

しかし今回のプロアマ戦でのパートナープロ高又順さんは、本当に素晴らしいプレーヤーでございました。ずっと明るい笑顔を絶やさず、拙者たちアマチュアに細やかな気配り、そして何よりそのスポーツマンシップはさすが、ナショナルオープンチャンピオンです。拙者はいっぺんで大ファンになりましたぞ!これからも機会がありましたら、是非ともご一緒させていただきたいトッププロでございます。

 

今回の会場の阿見ゴルフクラブは、ゆとりのあるコース設計が大変好もしい林間丘陵コースでございました。キャディのNさんの話では、林の中は色々と危険が伴うそうですので(笑)曲げない練習をしてから一度行かれて見てはいかがでしょう?ではまた次回の「モリゾー小話」でお目にかかりましょう!寒い冬ですが、楽しいゴルフをなさってください!