暑くもなく、寒くもなく、１１月は快適な季節ですな。皆様方におかれましても「読書の秋」や「食欲の秋」など満喫されていらっしゃることでしょう。無論、ゴルフクレイジーの諸兄におかれましては「ラウンドの秋」真っ盛りなのではございませんか？
そんな良い季節のど真ん中に、日頃「フツーのゴルフ場好き」を自認している拙者が・・・事もあろうに世界に冠たる「日本一のゴルフ場」廣野ゴルフ倶楽部を訪問することになろうとは！
１０月某日、東松山の雄OさんとM社長とクラチャン獲得のお祝いの会を八丁堀で開催した際『なあ、こんど廣野行ってみたいなあ。』と泥酔の中申し上げましたら・・・M社長『盛さん、実は・・・かくかくしかじか。プレーするのが大変難しいゴルフ場です。が、今回ご都合のつかない方がいらっしゃいます。代役で申し訳ありませんが、よろしかったらご一緒しませんか？廣野のメンバーさんに盛さんのことを話してみますから・・・それで断られたらお許しを。笑』何だかよく分からない内に訪問が決まってしまうのでございました。それでは、ご都合のつかなかった方々には恐縮ですが、不肖モリゾー、粗相のないよう努めてまいります！
そんなこんなで１１月某日、午後２時に加賀屋ゴルフに集結した拙者、Sさん、Oさんの「これから廣野へ行って、日本一を確認しちゃいましょう隊」は、多少のドキドキと沢山のワクワクを胸に秘めM社長との珍道中を敢行するのでございました。もちろん、出発間際から『あれ〜、ぼくのスマホどこにあるか知らない？』での数分間の遅延は「お約束」でございます。結果はご自分のバッグに入っておりました（笑）さらには八重洲口までのタクシー降車時『あ、運転手さん、スイカでお支払いでいいですか？』『大丈夫ですよ。そのタッチパネルにタッチしてください。』『ガッテン承知！』しか〜しM社長・・・『あ、運転手さん、トランク開けてください！』に熱中するあまり、パネルには「ノータッチ！」。最後に降りようとしたSさんに『あの〜、まだお支払いがないんですけどお。』『え、え〜っ！』仕方なくSさんがタッチでございます。メジャーリーグのビデオ検証で『ノータッチ！セーフ！』と言われた捕手のようですな。まだスタートしたばかりなのに相変わらずのM社長ワールドが全開でございます。（笑）
１５時過ぎの新幹線に乗車した探検隊御一行様は、東京駅で購入した大量のビールとチューハイに酔いしれ６時前には新神戸駅に到着するのでございます。新神戸から宿までの道すがらのタクシー車中では、M社長と運転手Bさん（なぜかお名前まで覚えております）との関西コントが大爆発！つくづく本日はタクシーとの笑いのコラボレーションがあるようでございます。車内はすでに明日の探検隊前夜祭モードに包まれますな。
さっそく宿に荷物を降ろし、ほろ酔いのまま神戸のディナー探検に。M社長お勧めのお店はすでにお客様で満員御礼。仕方なく近所の中華料理屋さんへ参りますと・・・『これは美味い！』のオッサン弦楽４重奏が！そうです。世間一般で囁かれる「当たりのお店」でございました。お客さんは関西のオッチャンばかりでしたが、まあここの餃子は天下一品でございました。「日本一のゴルフ場」を訪問する前に「天下一品」を味わえるなど・・・なんてついているのでございましょうか。これは幸先が良さそうでございます。
宿に戻れば、湯浴み三昧。「風呂好き、飯好き、お酒好き」を自認なさっているM社長などはおよそ３時間ほども堪能なさっていらっしゃいました。なかなかこの宿も快適で・・・爆睡でございます。
しかし翌朝、またまたM社長のエンターテインメント（笑）が炸裂！朝の６時からフロント周辺では大爆笑の渦でございましたぞ！お願いだから極度のせっかちとそれに伴う健忘症は堪忍してくだされ。でも、そこが愛される秘訣なのかもしれませんな。
そんな朝の「いつものお約束」も決着し・・・さあ、いよいよ神戸電鉄に乗車し勇躍「日本一のゴルフ場」へ出発でございます！新開地駅からおよそ５０分にて『おお！本当に駅の前にゴルフ場の正門がある！』正真正銘、駅のホームから瀟洒な正門を目の当たりにします。ワクワク感は最高潮でございます。
玄関前のポーターさんや、キャディマスターに朝のご挨拶を差し上げ『ここは練習場も相当と聞いている。冥土の土産に朝練じゃ！』１カゴ２００円のケースを二ついただき、素晴らしい景観の広々としたレンジにて打ちます。拙者の他には誰もいません。廣野の練習場を独り占めでございます！贅沢とはこういうことを申すのでございましょう。最高です！心残りは前日の雨のせいか芝の上から打つことができなかったことだけ。
その後パッティンググリーンへ移動し、いつものようにボールをポトリと落とした瞬間・・・生き物のようにスルスルスルと転がる拙者のボール３個。あっという間に５メートルほど転がってしまうのでございます。速い！速過ぎる！表示では１１フィートとのことでしたが・・・下りがまったく止まりません。上りもスルスルと伸びてゆきます。『なんじゃ、こりゃ！』すごい！今まで経験したことのないモンスターグリーンでございます。この時、ワクワクよりもドキドキが拙者の心の大部分を占めていったのでございます。『大丈夫かな？これ？』
そんな拙者の気持ちとは裏腹に、M社長はすでにレストランにて黄金水を堪能されておりました。『盛さん、大瓶は最高です。それとハムエッグサンドもね。』くっそー！今にバチが当たるからな！
そんなこんなで、今回ご紹介いただきましたKさんにご挨拶を差し上げ（Kさん、本当に色々とありがとうございました。）１番ホールからスタートです。朝靄に煙る１番ホールは、まるで一幅の絵画のように美しい姿を見せております。M社長『今日は親睦ということで。（どうにも嘘くさいですな）』真っ先にティーショットを打たれます。続いてOさんもナイス！さらにSさんもグッショ！拙者は、ヒョロヒョロ球がフェアウェイをヒットします。３打目をトップした挙句アプローチも寄らず必死のボギースタートです。対してM社長、３打目を１メートル弱につけバーディートライでございます。ペロッ！外されます。ガックリでございます。こうべを垂れていらっしゃいます。その後、すっかり気落ちされたM社長「残ト、残ダ、残ダ、残ボ」。あの歴戦のツワモノでさえ寄せ付けない廣野マジック。恐るべしでございます。拙者も１番から「残ボ、残ダ、残ダパ（笑）、残ダ」と３連続３パットにて怒涛の９オーバーでございます。しかし５番ショートで奇跡的にワンオン！パーでございます。素直にうれしいパーでございました。『２時間以内でお願いします。』という使命を抱えた拙者たち御一行様が９番ホールを上がりますと・・・１時間４５分！サクサクのプレータイムでございました。進行がいいゴルフ場は最高ですな。
さてランチは、BUNちゃんが『盛さん、いいって言うまで盛り続ける「ヤキメシ」食べてみてくださいよ。』と言っていたメニューには見向きもせず『仔牛のソテーくださいな。』神戸はやっぱりビーフでしょ。しかしライスは『もういいって言ってくださいね。』のわんこライス状態。一盛りの後すぐさま『もういいです！（きっぱり！）』『みなさんプレーが早すぎますから後の組がずいぶん離されてしまいました。次は時間をたっぷりとりますので、食堂でゆっくりしてきてくださいね。』キャディのOさんからの暖かなお言葉に従い『もう少し飲む？あ、じゃあこの「網焼き」ってのと「かまぼこ」ください。』「網焼き」はビーフの薄切りをタレで焼いたようなもので非常に美味しくいただきました。が、お料理のどこにも値段が書いていないことが・・・驚愕の結果に。（笑）ま、これも「日本一」と言うことで。
後半は１４番ホールにてM社長のボールが見つからず・・・捜索すること３分。『あれ〜、あそこにあるの俺のボールかも・・・。』そうです。先ほどナイスショットしてグリーンエッジにある拙者のボールは・・・M社長のボールでございました。ゴルフを始めて３０有余年、２度目の「誤球」でございました。後半はM社長がスパイスの号令をおかけになった手前、ここは大変なピンチ襲来でございます。必死の「ナイト！」にて上がってみるとアミーゴのOさんが「ナイボ！」にて我が軍団の勝利！Oさん、１３番でのご自身の大変な事態にもかかわらずサンキューです！その後竜巻球のOBなども織り交ぜ、スコアは９７回！感想は『廣野、本当にスゲーわ。』でございました。コースレイトはバックで７５.８、レギュラーで７２.１。絨毯のようなフェアウェイ、メリハリのよく効いたラフ、しまっていながらヘッドの抜けがナイスなアリソンバンカー、そしてなによりグリーンが素晴らしい。もしランキングがあるならば「もう一度挑戦したいゴルフ場No.１」でございますな。
そしてお風呂にゆったりと浸かり、プレー後の喫茶室にてM社長オススメのステーキサンド、カツサンドを黄金水で仕上げ、目の前の「廣野ゴルフ場前」駅より帰京いたすのでございました。
その間もM社長の「カラダ擦り過ぎ緊急事態事件（これは公表できません）」や「散々食べているのに『あ〜腹減った！肉が食いたい！』事件」などエピソードは枚挙にいとまがない珍道中でございました。「話題の殿堂＆エピソードの創造主」M社長、色々ありがとうございました！（笑）
今回は「フツーではないゴルフ場探訪」と言うことで「廣野ゴルフ倶楽部」をご紹介しました。なかなか訪問のチャンスを得るのは難しいかもしれません。が、皆様も機会がありましたらぜひ一度訪問されることをお勧めしますぞ！次回はまた「フツーのゴルフ場」に立ち戻りまして探訪記を書いて参る所存です。これから寒くなってまいりますが、寒さに負けず楽しいゴルフライフをお送りください！