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スロープレーについて あれよあれよとチャンピオン

先週のワールドレディースチャンピオンシップサロンパスカップ初日にとんでもない事件が起こりました。
7番で三塚優子プロの組がティーショットを打った時点で前の組との間が空き、競技委員がペースアップを促す。
ここで普通は急いで前の組との距離を埋めるのだが、8番パースリーではさらに間が空いたために競技委員はタイムの計測を始める。
ワンストロークに60秒以上かける場合や、パースリーで3打を打つ合計タイムが90秒以上の場合にペナルティーの対象になるそうです。

三塚プロはグリーンエッジからのファーストパットに75秒、返しのパットに75秒をかけた為にスロープレーによる2打罰となった。

その裁定に不服の三塚プロが9番終了時点で「私的理由で棄権」したために、LPGAは11日に懲戒諮問委員会を開き裁定を下した。

なんとその内容は処分として、罰金200万円・今後2年間のLPGA新人セミナーの受講義務付けです。
そして三塚選手は自ら手紙で謝罪をして、2ヶ月間の国内競技辞退・プロゴルファー活動の自粛・海外競技の出場辞退を申し入れた。

LPGAの樋口会長は非常に厳しい裁定をされましたが、選手の将来を考えた良い判断だと思います。

最近のゴルフ場で一番の問題がスロープレーによるハーフ3時間です。
ゴルフのすそ野が広がったため、ラウンドに対するマナー教育がされない状態でゴルフ場に来場されるアマチュアが増えた事や、客の詰め込みすぎが原因です。
ハーフで3時間かかるゴルフはもはやゴルフとはいえません。
恐らく爽快な気分を求めてゴルフ場に行くのに、これでは不愉快になってしまいます。

まずはプロが見本となってスロープレーには厳罰を持って臨むのは大変評価が出来ます。
そして我々アマチュアもプレーを迅速にする必要があります。
プロはテレビではプレーに時間をかけているように見えるが歩行スピードは非常に速く打数も少ないので、実際には三塚プロよりラウンドスピードが相当遅いアマチュアが大半だと思います。
ホームコースの総武カントリーでは月例などの競技で1ホール以上空いた場合はペナルティーをつけると競技ルールが決まりました。
これにより、前の組との距離を皆、意識するようになりました。

1ホール以上空いたらペナルティーや、一打に対して60秒以上かけた場合はペナルティーを付ければ相当ラウンドスピードは上がります。

しかし現実にストップウォッチを持ってのプレーなんて、興醒めですが。

今回のスロープレーに対するマスコミの取り上げ方が三塚プロの問題としてではなく、スロープレーに関してはアマチュア含めたゴルファー全員の問題で、あってはならないと付け加えて頂けばさらに良かったかと思います。

私も含めてゴルファーは自分のプレーは早いと思い込み、人のプレーを遅く感じる傾向があるようです。

実際はタイム計測をしていない以上、個々の意識に頼らざるを得ない状況です。
もし「あなたはプレーが遅いですね」なんて同伴者に言ったら、「お前だってもたもたしてたじゃないか」と言われるのが関の山です。

先日の茨城オープンの予選では花屋のオッチャンと私の組が大変スピードが遅く、後続の組に迷惑をかけました。

しかしブレーキをかけた本人は自分のプレーに夢中で全然周りが見えていないので、待たせて悪いとは思っていない事が判明しました。
これではラウンドスピードは早くなりようがありませんね。

もし前の組が見えなくなったら、打てる人から打ち、移動は走る。
競技以外は、グリーン上で後ろの組を待たせたら1m以内をOKとし、上がった人から次のティーグランドに移動して打つ準備を始める。
などの従来のルールやマナーをアレンジする必要があると思います。

ゴルフで大事なマナーの一つがプレイファーストです。
今回マスコミに「スロープレー」という単語が取り上げられたのをいい機会として、我々ゴルファーが自分のプレー時間を見直す時ではないでしょうか。