ゴルフ会員権 ゴルフ場レポート

芝先案内人のコース拝見

知り合いのメンバーさん達のラウンドに飛び入り参加で、久しぶりの総武C.C.総武コースにお邪魔してきました。今回が今年に入って初めてのラウンドです。
記憶の彼方になってしまった「高麗グリーン」でのプレーです。速くはありませんがよく手入れはされていて感心しました。また、もっと感心したことはすべての分野の接客対応がとても良くなっていたことです。
従来のレポートは、ゴルフ場に関する印象などを中心に掲載していましたが、今後は、限られた数少ないラウンドの中で、何を思い考えてゴルフ場で過ごしたかなど、別の視点から、レポートと言うよりは徒然なことを綴ってみようと思います。
少し前の朝日新聞に「日本の人口の50%が50歳以上」という記事が載っていました。
そして、最近「定年後」という本を読んで、残りの人生のあり方を考える機会を得ました。
職種柄仕事の検討材料として40代の頃より、ライフプランセミナー研修などを何度か受講した関係で、一般的なサラリーマンよりは早くから60歳以降の生活のあり方については漠然と解ってはいましたが50代後半になり、より現実味のある環境に突入してきました。
統計的に健康寿命と言われるのは75歳くらいまでなので、リタイア後の十数年の生活をどう生きるか、いや、人生の終焉に向かって残りの時間をどう使うのか、正面から向き合う年代になってきてしまいました。私は気持ちだけは若い頃のままで止まっています。人生後半の自分の居場所、過ごし方については、短時間でその答えは出せません。そして、少なくともある程度の老後の資金の手当は40後半から考え、行動していかなければ間に合わないでしょう。本当はもっと若い時から計画的に準備するのがベストでしょうが、日々のことや家族との生活などでままならないのが現実でもありますね。また、金銭だけで解決できないのも事実です。会社生活を40年近くしてきたサラリーマンは女性と比べて、どれほど幅広く仕事と関係のない人間関係があるでしょうか?
会社を離れてから一人の人間として人との繋がりを新たに築くのは、なかなか難しいと思われます。夫婦関係ですら熟年離婚と言われるように老後の自分の居場所がなくなる状況が多く見受けられます。会社関係や取引関係とは違う別のツールで人との繋がりをいくつか早めに準備しておくことが必要でしょう。
その選択肢の中の一つにゴルフはあると思います。老若男女を問わずに一緒に楽しめ、その楽しみ方も人それぞれです。ただ、ゴルフだけを毎日続ける訳にもいかないから、複線型であることが望ましいです。
今までの人生はその時その時でやらなければいけないことを、程度の差こそあれ頑張ってやってきて、ふと人生の3分の2を経過して終焉に向かう残りの時間を思った時、「終わりよければ全てよし」と言える最期を迎えられるように準備していかなければと再認識しました。
限りある時間を主体的に「晴耕雨読」、芝を耕したくなったらプレーし、健康に気を付けて無理することなく休み、「一期一会」を大切にして生きていく、出しゃばり過ぎず周りに迷惑にならず、そんな生活を心がけていきたいです。まだまだ、その域には達することはなさそうですが・・・・。
数年前に伯母の葬儀の際に、火葬場の控室での待ち時間に伯母の知り合いの年配の方と住職と話をしていた時のことです、墓の話になって最近流行りのマンション形式の墓は抵抗があると私が言ったら、年配の方が「そんな事はありませんよ、墓なんて無くたっていいのですよ。故人と一緒に過ごした時間を思い出すことが一番大切な供養なのです。その代表的な手段の一つとして墓があるだけで、年月が経ち思い出してくれる人もいなくなった時が二度目の死で墓の役割も終わるのですから。」と語ってくれたことが心に焼き付いて離れません。
これからはゴルフをはじめとして、日常生活の中の些細な機会でも、関わり合った方たちと楽しく素敵な思い出を作れるようなお付き合いが出来るように精進していきたいものです。

掲載日:2017年7月24日

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