ゴルフ会員権 ゴルフ場レポート

芝先案内人のコース拝見

トーナメントでもおなじみのゴルファーなら一度はプレーしてみたい憧れの「川奈:富士コース」に今回お邪魔してきました。Par70の大島コースとPar72の富士コースで36ホールです。どちらも開場して70年超の歴史があります。
開場当時は大倉男爵家のプライベートコースだったこともあり、その伝統と格式を今に残しています。川奈ホテルを中心に、左右にそれぞれのコースがレイアウトされています。
現在、大島コースは乗用カートのセルフプレーになっていてフェアウェイに乗り入れが可能です。富士コースはキャディ付き歩行プレーで、1番ホール、10番ホールまでは送迎バスに乗ります。
真っ先に驚いたのは、イメージしていたよりはるかにアップダウンがあることでした。
急勾配のフェアウェイには息が上がります。昭和初期なので重機を使わずに人力による造成のため致し方ありません。1番ホールの打ち下ろしには驚かされました。
ホールによっては変則的にサブグリーンがあり、所々2グリーンになっています。岩盤と言う立地条件からグリーンは高麗になっています。グリーンはことごとく砲台で止まるボールが打てないと難しいですね。グリーンの周りには有名なアリソンバンカーが取り囲み行く手を阻みます。メンテナンスは非の打ち所が無いほど素晴らしい状態でした。
OUTコースは大木に囲まれた落ち着きのある雰囲気でアップダウンもINコースよりきつかったです。テレビ中継でも見慣れているINコースは10番~14番に開放的なホールが続きます。10番ホールはホテルから遠い場所になるため、10番のティインググラウンド側に売店が有り、ちょっと休憩してスループレーしました。潮騒を聞きながらラウンドが出来る素晴らしい環境で普段のゴルフでは味わえない独特のものが良いです。キャディさんの対応も素晴らしく、心を込めた接客でした。プレー後にホテルで昼食をとりましたが、従業員の方々も威風堂々と凛として、しっかりとした教育がされていて感服しました。古い建物では有りますが、広いホテルの隅々まで行き届いた掃除、手入れがされているのも良かったです。
ホテルとゴルフ場のクラブハウスが渡り廊下でつながっていて、移動に不便さを感じますがこれもホテルの雰囲気を維持するためには必要だと思います。
このホテル、ゴルフ場には古き良き時代の伝統が今も受け継がれていました。
戦略性の高さとともに、お値段も高かったですが、是非再度挑戦したくなるコースです。
いつまでもこの素晴らしい環境、状態を維持してもらいたいですね。

掲載日:2005年8月30日

川奈ホテルゴルフコース 富士コースのゴルフ場レポート