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マッチプレー選手権 オーストラリア支局長メルウェイ

すっかり試合から遠ざかっておりますが、メジャーということもあり、オーストラリアシニアマッチプレーチャンピオンシップに出ることにしました。
この試合はナショナルランキングの上位32人しか出られないので、出られることが名誉ではありますが、現状の私はゴルフを語る前に、2ラウンド、歩けるのか?という不安があります。
この試合は4日間で、ランキングの順位で4人一組、8つのグループに分かれます、4人が総当り戦を行い1位になった人がベスト8に進出し、3日目が準決勝、4日目が決勝ということになります。
負けても順位決定戦としてマッチは続きますから、4日間で6回マッチプレーをすることになります。マッチプレー好きのマエシンさんなら、よだれが出そうな試合形式です。


ツイードヘッドというゴルフ場は、ゴールドコーストの空港から10分です。飛行機を降りて荷物を取りに行くと、ほどなく、見知った顔の人たちが来ました。去年のチャンピオン、イアン・マクファーソン、ニュージーランドNo1プレーヤーのマイケル。イアン・フロスト。そしてゴードンです。
みんなナショナルチーム(マイケルはNZの代表)のメンバーです。みんなで一緒に来たの?そう聞いてみると、パースに住んでいるイアンはメルボルン経由で来たので、空港で偶然にあったそうです。イアンとゴードンは普段から一緒に試合を転戦しているので、その2人を先に来ていたマイケルが迎えに来たという構図です。
同じ飛行機だったんだ・・・そう思っていたら、イアンがメルウェイは先頭に乗っているから仕切りで見えなかったんだろ。と私の横腹をつつきました。

一緒に練習ラウンドをすることになりましたが、久しぶりに一緒にやる彼らを見て感じたことは・・・・こんなに上手かったんだ・・・彼らとは何度も一緒にやってますが、今の私は彼らから20〜30yも後ろから打つことになります。途中からサンダーストームが来て6ホールで終了となりましたが、ゴードンは1アンダー、マイケルとイアンはパープレー。私は1つパーを取りましたが、ダブルボギーがあったので、6オーバーです。・・・トホホ
夜は一緒に食事にも行きましたが、メルウェイ。どうした、ゴルフやってないの?・・・私が彼らを見て上手いと思ったように、彼らから見ると、ボールも飛ばなくなったし、私が相当、下手に見えたのでしょう。・・・明日が思いやられます。


私の初戦はランキング25位のディビット。190センチを超える大柄な選手です。シドニーの人で、私は知りませんでしたが、メルウェイとはタスマニアの試合で一緒だったと言われました。今年からデビューした55歳。
常に20yは私より先に行きます。今年から出ているので、ランキングも下位なのでしょうが、昨日同様に上手く見えます。というより、私が下手なんですね。1番からボギーを打って取られました。2番もボギー、3番パー、4番ボギー、5番もボギー。全てのホールでグリーンを外し、5ホールを終えて4ダウン。
上手くいかないのは分かっているものの、ここまで酷いとさすがに呆れます。5番で手前の良いライから15yの簡単なアプローチを3mもオーバーした時は、声を出して笑ってしまったので、それを見たディビットが怪訝そうな顔で私を見ていました。
この時の心境は、負けを覚悟したというより、何番で終わるのだろうか?・・・余りのぼろ負けは恰好が悪いしなぁ。とこんな感じでした。

6番のセカンドが、偶然にもピッタリついてOKをもらい、3ダウン。次のティーへ行くと、風を感じます。そういえば、今日は強風の予報だっけ。どうせなら、どんどん吹いてもらって、乱打戦に持ち込みたいところです。
急に空も鉛色になりました。
次は互いにパーで分けましたが、ホールアウトするころには、あっという間に20mぐらいの風になりました。こうなると簡単にはパーは取れません。8.9番と互いにボギーで引き分け。
ディビットは上手くいかずに悔しがりますが、私は風がない時もボギーでしたから、何でもありません。風が吹いたから私が有利になるということもありませんが、気分を変えるためにも風を願った私と、風でペースを乱された彼とでは、互いの精神状態は真逆です。

10番はパー5、私の3打目が2mにつきました。ディビットは私と同じラインのアゲインスト10mを打って1mショート、ボールも私のライン上にあります。すかさず私はOKを出しました。
相手が外すことを考えるより、自分がこれを入れて取るべし・・・強くガンと打って2ダウン。
流れを掴んだ私に対し、彼は続けてボギーとしたので、あっという間にスクエアになりました。13番でまたもやバーディーが出てなんと1アップ。こんな展開になれば、本来は楽勝ですが、14番を分けて迎えた15番、アゲインストの長いホール。今度は彼がピッタリつけてバーディーと振り出しに・・・
16,17,18番でも決着がつかずエキストラホールへ。

1番を分けて2番、アゲインストの長いホール。私のセカンドは3W。恐らくはこれでも届かない。距離のロスをしないように捕まえて打とうとしたら引っ掛けてしまい、左からせり出している林の中へ・・・相当まずい・・・
ディビットは恐らく3番アイアンか?・・・これまた左へ
まずは、林の中で私のボールを発見。ディビットのが見つからない。そろそろ諦めるような頃合い際、林を抜けたグリーンの脇に白いものが見える。行ってみると彼のボールでした。私のところからピンまでは40y、グリーンに向けて打てますが、下はもじゃもじゃの草で転がしは出来ず、上には枝がうっそうとしています。低いボールで20yキャリーして20y転がればという計算ですが、そんなことが計算通り行くわけもありませんから、グリーンに乗れば良しとするするしかありません。私は50度のギャップウエッジを選択、私としては上手く打ちました。何とか乗せてピンまで7m、ディビットはグリーンの脇から1.5m。
私のラインは上りのスライス。カップ3つはキレそうです。ディビットも横からのフックラインですから決してやさしくはありません。もし私が入れたら、彼は外すだろうし、私が外せば彼は入れる可能性が高くなります。
ショートだけはするなと言い聞かせて打ったボールは、カップの手前でググッと曲がって真ん中から入りました。これで勝ったと思いましたが、何とディビットも入れ返して次へ・・・

3番のパー3は210y、ディビットはアゲインストの中、素晴らしいボール。ピン手前のバンカーを避けてピンの左に15m。私はUTで左サイドを狙うもプッシュアウト。バンカー方向へ・・・すっかり風に負けてバンカーにも届かない。受けグリーンとはいえ、バンカー越えのピンが手前では、ピッタリ狙ってバンカーでは万事休す。しかし、安全に打ってボギーでもやはり負けですから、狙うしかありません。バンカーの手前のラフから、これまた上手く打てましたが、3mオーバー。ディビットは上りの1.5mに寄せる。
今度は下りのスライスライン。ショートはないでしょうが、強さで曲がりが変わります。カップ1つ左を狙って打ったボールは気持ちよく吸い込まれたので、またもやこれで勝ったと思いました。彼は上りとはいえ、1.5mのフックライン。プレッシャーが掛かります。・・・しかし、これまた入れてきました。奴には神経がないのかい・・・

とうとう22ホール目、パー5です。互いにティショット、セカンドはフェアウエーに打ち3打目の勝負です。アイアンでフェアウエーに打った彼に対し、私は3Wで打ちましたから、今度は彼が先に打ちます。彼のボールはピンの手前に7m。私はピッチングウエッジで打つと完璧でしたが、少し風に流されて2m。
今度は彼がスライスラインで私にはフックラインが残りました。彼が入れると、その瞬間に、私にとてつもないプレッシャーが掛かりますから、入れてくると考えていなくてはなりませんが、これだけ長いゲームをやり、前の2ホールは私が絶体絶命のピンチを分けて来たので、そんな余裕はありませんでした。とりあえず、疲れているし、今回は彼のパットをよく見てみよう。少し頭を休めて、その後で、ゆっくりラインを考えることにしました。

ディビットのパットはカップをかすめましたが、外れました。さて、今度は私の番です。少しだけフックするラインですが、カップの右内側に強めに打てれば入るはずです。前の2ホールは完璧に打てたので、今回も強めに行こう・・・ところが打ち損じてしまい、心の中ではアッと思いました。強めに打つ予定のラインですから、読みは薄めにしていますが、打ち損じたため、プッシュアウト気味でした。しかし、ボールも弱く出ているので、曲がるラインになり、右端から入りました。・・・まさか勝てるとは・・・疲れた。


30分の休憩を経て2回戦へ
シンは試合でよく見かける顔ですが、実際に一緒になるのは今回が初めてです。ランキングは24位ですが、午前中の試合でランキング9位のディビット(NSW)を破っています。
私のゴルフは相変わらず、良くありませんが、負け試合をものに出来たこと、朝の試合の後半に良くなってきたアプローチ、パッティングが良くなったこともあり、気分的に良かったので、要所で3つのバーデイーを取り、5アンド3で勝ちました。

2日目の朝、今日の相手は、私と22ホール戦ったディビットを、午後から3アンド2で破ったディビット、ナショナルチームのメンバーです。彼とは何度も試合で一緒になっています。昨日は本当に疲れたので、試合の後はマッサージに直行し、2時間受けました。脚は棒のようになり、体中が痛くてたまりません。
みんなで食事に出かけましたが、食べ終わると、眠くて仕方がないので、私だけ早々に退散です。8時半には寝ていました。
1番こそ引き分けましたが、今日も2番3番とボギーを打って2ダウン。すでに2勝している私にアドバンテージがありますが、負けてしまうと2勝1敗で並ぶので、通過するには、負けても良いけど、僅差負けが条件です。
今回ほど周りの人がうまく見えることはありません。ディビットとは何度もやっていますが、今までなら私が10yは前にいたはずも、今回はいつも私が10y後ろからです。
彼のショットは素晴らしく、何度もバーディーチャンスに着きますがパッティングが入りません。一方の私は拾いまくりです。
展開が変わったのが10番のパー5。ディビットの3打目はピン手前に2.5m。私にはピッタリに見えているのでバーディーでなければ、3ダウンが確定です。
受けているグリーンですから、ピンをオーバーしないように50度を持っていましたが、PWに換えました。ピンに被るように飛んだボールは手前1m。ほぼ同じラインです。さすがにディビット。自分が入れれば良いと判断したのでしょう。私にOKを出しました。完璧に見えた彼のパットは、少し弱かったのか、のぞいたカップに蹴られて外れました。
次のホールで8mのフックラインが入りイーブン。
そのままイーブンで17番、ディビットが痛恨の3パット。私の1アップで迎えた18番パー5。互いに良いショットをして彼は3.5m、私は2.5m。真剣に読んで打った彼のパットはまたもや外れました。私は2パットで勝ちですからOKで握手と思いましたが、多少下りのラインだからと思ったのかOKが出ません。
しかし、この精神状態で3パットはありません。ど真ん中から入って2アップ。

30分の休憩を挟んで午後からベスト8です。来る前から勝ち抜けるとは思っていませんでしたから、今の結果には大満足ですが、この数か月、ほとんどゴルフをしていなかったので、足には豆が出来る。体中が痛くてたまりません。
クラブハウスに行きましたが、このまま座ってしまうと立てなくなるのではないかと思い外に出ました。
対戦相手はNo1プレーヤーのゴードンですが、正直なところ、今日はこのまま終わって明日やりたい。
1番でティショットを曲げたゴードンは9mのパーパット。私は7mに乗っています。彼のパットは向こう側の土手にゴンと当たって入りました。引き分け・・・始めの数ホール、彼にしては珍しくショットが良くなかったのですが、パッティングがことごとく入るので、ボギーを打ちません。
私は殆ど病人です。エネルギーが完全に枯渇しました。対するゴードンは私をしり目に良くなっていきました。16番、ゴードンのセカンドが50cmに着いて終了。そこまで4バーディー、1ボギーです。私もバーディーを2つ取りましたが、ボギーが3つで万事休す。
ゴードンはその後、準決勝、決勝と5アンド4で勝って優勝です。おめでとうございます!

久しぶりの試合というより、ゴルフが続くということから離れていましたので、試合の緊張感を楽しんだという反面、体力の低下、今のゴルフでは、どうしようもないということも身に沁みました。
しかし、今後もゴルフが増えることは、今のところ考えられないので、いっそのこと、やめてしまっても良いと思いましたが、自重することにしました。今のスペックではもうきついので、取りあえず、シャフトを全部Rに換えよう。

ところで、青木さんが会長になるので期待していると書きましたが、松山選手に特例として出場義務を解除するとした裁定に対し、自分だけが特例なら戻らないという記事をみました。
同じくして女子でも、日本代表で参加する渡邉選手が、同じ試合を去年はメジャーに出るために休み、今回は国別対抗に出るために休むということですが、同じ試合を2年続けて休む場合、100万円の罰金だそうです。
記事を見ると両会長とも本意ではないようですが、こんなバカげたことがまかり通っていることが大問題です。
プライドだけが高い、偉そうにしているボンクラがすべてを牛耳っているからこうなります。海外の常識と日本の現状が、これほどかけ離れているにも関わらず、選手の反発も少ないし、メディアはどうして問題にしないのでしょう。
書くに書けない事情ということでしょうが、力に怯えて書けないなら、北朝鮮や中国と何にも変わりません。