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良くわからない! オーストラリア支局長メルウェイ

去年の全英オープンからスポーツベットにはまっている私は、もう3か月カジノに行っていません。トーナメントや選手の情報を調べるのが面白いということもありますが、火曜日に参加者など詳細が発表され、それから木曜日まで、選手のインタビューやコースの状況、選手にまつわる報道、はたまた一人一人のバイオリズムまで計算しているので、毎日4、5時間ぐらいは調べものの時間に取られてしまいます。
金曜日から月曜日はフォックスで中継を観ると、これまた4,5時間は放送があるので、結構忙しく、実際には行けないという表現の方が正しいのだと思います。
そんな訳で、近ごろアメリカの選手だけでなく、ヨーロッパの選手に至るまで、結構詳しくなりました。

そんな中、ワールドカップがメルボルンでありました。
地元オーストラリアが優勝で、日本は3位と健闘しました。しかしメンバーを見るとどうでしょう。アダム・スコットとジェイソン・デイで戦ったオーストラリアは、他の国との比較では抜けた存在ですから、勝って当然だし、選手の顔ぶれをみると、ワールドカップとは名ばかりで、世界のトップ選手を探せば、他にはマット・クーチャーとグレン・マクドゥエルぐらいでした。マクドゥエルは近ごろ不調ですから、実質3人で、彼らはともにトップ5に入っています。その次に来る選手を考えた場合、デュビジョン、モリナリ、ヒメネス辺りになりますが、彼らは前週まであったレーストゥードバイ(アメリカのフェッデックスカップに相当)の4試合を全力で戦った後ですから、彼らにこの試合で良いパフォーマンスを期待するのは無理でしょう。
ですから谷原、石川選手が良い成績を出せる環境にありました。


世界のトーナメントのスケジュールは、とても過密ですから、出続けるのは不可能で、特に一流選手ともなれば、多くの休みを取っています。
アメリカのツアーは今年から新しいプログラムになり、10月から2014年のシーズンが始まっていますが、ソニーオープンまでの約3か月、一流どころは、招待試合などでスポット参戦する以外はオフになります。
成績不振でシードを取れなかった石川選手は、下部ツアーの入れ替え戦に出て、今季の出場権を得ましたが、厳しい中、良く頑張ったと思います。
今季初戦のフライズドットコムOPで松山選手はT3位、石川選手はT21位、2戦目のシュライナーズは松山選手は体調を壊して出場を回避してしまいましたが、石川選手がT2位になり、スタートダッシュを決めました。松山選手はセンセーショナルなデビューで、アメリカでも評価されるほどの実績を残しているので、体調さえ良くなればと、思ったし、石川選手も今年はやってくれると期待が膨らみました。特に2戦目は試合の週より前に来て、練習ラウンドをやっていたというのですから、好成績にも納得です。

日本に戻った松山選手は、精密検査を受けても、大きな問題は無いということでした。予定通りCIMBクラシックに出るとありましたが、どの情報、インタビューを見ても体調は回復していないというので、出来れば完全に良くなるまで無理をせず、休んだ方が良いのではと思っていました。
次のHSBCはどの情報を見ても、体調は最悪という中、1アンダーで来ましたが、2日目に棄権。


CIMBに出場資格のなかった石川選手は、1週休んでHSBCです。私はこの時考えました。きっと2戦目と同様に前乗りしてコースをチェックしているだろう、調子も良さそうだし、今週こそ石川選手を中心に買ってみよう。
ところがHSBCは初日+9、+2まで戻しましたが、優勝が−24ですから、仮に初日がイーブンパーでも全くお呼びでないスコアです。初日のスコアをみた時、どうしちゃったんだろう、調子は良いはずだし、コースも調べているはずなのに・・・のちにがっかりとした情報を知ることになりました。前乗りどころか、中国入りしたのが火曜日、つまり試合の2日前です。これじゃ無理でしょう。

そんな時でした。TVインタビューを受けていた石川選手が、スケジュールの変更を語っていました。アメリカの2戦で良い成績だったこと、連戦のスケジュールが元々厳しかったので、HSBCの後、マックグラッドリー、マヤコバの2戦を欠場するということです。その上、こうも言っていました。日本の試合に出たいし、出来れば日本シリーズにも出たい。
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マスターズに勝ちたい。アメリカでやりたいというのが目標ではなかったのですか?スケジュールが厳しいのはありました。ですからトーナメントを休んで、休養に充てるのは良いことだと思います。しかし、休養に充てるのでなく、代わりに日本の試合に出ているのでは意味がありません。
例年、フォールシリーズには有力どころはでませんが、今年から新しいシーズンとなりフェデックスポイント、優勝者にはマスターズの出場資格も与えられるようになりました。
ですから、超一流選手こそ出ませんが、多くの名のある選手が出ています。初戦に出たビリー・ホシェルやその後に出てきた、ザック・ジョンソンなどは、この時期には出てくる選手ではありません。きっとスポンサーとの関係で出たのでしょう。TVを観ていてもニコニコ笑ってプレーしているところをみると、試合モードではありません。それが証拠に、その試合に出ただけで、次からは出て来ません。しかしそんな選手がいる一方で、チャーリー・フォフマン、ジャスティン・ローズ、チャールズ・ハウエルなど、シード権持っているだけでなく、何勝もしている選手達であっても、彼らは真剣です。


オーストラリアの有力選手はアメリカでやっているので、この時期にオーストラリアPGA,オーストラリアンマスターズ、オーストラリアンオープンなどメジャーを毎週のように開催して、オーストラリアの有力選手が出られるように試合を組んでいます。
例年なら、マット・ジョーンズ、ジェッフ・オグリビー、ジョン・センデン、スチュアート・アップルビー、ロバート・アレンビーなどが出てきますが、今年、彼らの姿はありませんでした。
アメリカの試合に出ていたからです。彼らの近況は決して調子の良いものでなく、去年もシードこそ取りましたが、今年はどうなるか分かりません。ですから年に1度の晴れ舞台も、戻らず、有力選手がいない今のうちに、少しでも賞金を稼いでシードに近づけておこうと考えているのでしょう。

ビジェイ・シン、トレバー・イメルマン、カミロ・ビジェガス、彼ら実績のある選手とて今年はアメリカでプレーを続けています。それだけアメリカで生き残ることは厳しいからでしょう。石川選手より実力も実績も上の彼がそうしている時に、アメリカの試合をやめてまで日本でプレーする余裕があるのでしょうか?またそんなことをしている場合でしょうか?

石川選手はシーズン始めで去年と同等の賞金を稼ぎましたから、恐らくシードは取れるでしょう。しかしまだ確定しているわけではありません。マスターズの出場権もありません。
マックグラッドリー、マヤコバでどうしてプレーしなかったのか?優勝すればマスターズにも出られるのに・・・ましてや、マヤコバは彼が過去に実績を残している試合です。
アメリカの試合が中休みになり、1月まで試合はありませんから、オーストラリアオープンにはオーストラリアの主だった選手が戻ってきました。
石川選手にも彼らと同様にアメリカの試合で戦ってから、カシオワールドに戻るという日程を組んで欲しかった・・・・
勿論、日本のツアーに石川選手が出るのと出ないのでは、観客やTVの視聴率にも大きな影響があるでしょうから、ツアー機構、スポンサーからの要請も相当なものでしょうし、プレッシャーにはなると思います。しかし彼が今、優先すべきは違うことではないのでしょうか・・・・


日本の試合での松山選手は、アメリカでタイガーが出てきた時と同じように、何だか一人だけ違うフィールドでやっている感じがしました。
実際のところ、あっという間に3勝もしてしまい、海外のメジャーでも素晴らしい成績を納めました。アメリカのシード権も簡単に取ってしまい、有力どころがいないとはいえ、スポーツベットでも初戦、2戦は2番人気、3番人気に押されていました。今までの日本選手なら初日が良くても、次の日には崩れるというパターンを覆して、実にしぶといゴルフです。
ついに世界で通用する選手がでるのか?そんな期待が膨らみます。
2戦目に腹痛を訴えて出場回避、日本に戻って検査をして、問題はないと出たCIMBでは初日をプレーして棄権。
太平洋マスターズから復帰しましたが、まだ体調は思わしくなく、背中の痛みも訴えていました。翌週のダンロップも体調は決して良くなかったようです。どうして休まないのだろう?
石川選手同様に彼のプレーをみたいのは私も同じです。しかし将来のある選手だけに、無理をして故障癖をつけてほしくはありません。カシオワールドの前には手首に痛みが出ているとありました。そんな中でもカシオワールドを勝って、賞金王も決めてしまいましたが、早く休んで体調を整えてほしいと思うばかりです。
日本で何勝もすることより、アメリカで勝ってもらい、出来れば近い将来メジャーで勝ってもらいたい、世界で活躍する姿をみたいと思っているのは、私だけではないでしょう。

アメリカは日程が厳しいので、選手たちは適度に休みを入れていますし、故障が出ると、必ず治してから出てきます。
せっかく休みを入れても、日本の試合に出ては意味がないし、体調が悪い時は完全に治してから出てもらいたい。将来性の高い選手達ですから、是非そうしてもらいたい。


アダム・スコットはマスターズに勝って、一段と強くなったと思います。オーストラリアPGAに凱旋した彼は圧倒的な強さで勝ち、翌週のオーストラリアンマスターズも全く危なげなく勝ちました。
誰もが彼を誇らしく思っているし、熱狂していますが、何よりオーストラリアの人たちはアダム・スコットにタイガーを抜いて世界のNO1プレーヤーになってほしいと願っています。
石川、松山選手はアメリカで戦う、世界で戦うと決めたわけですから、時間が空いたから、ちょっと日本に戻ってプレーするというのでなく、確固たる実績を作ってもらい、今度日本でする試合では、アメリカの中休みの時にやってきて、アダム・スコットのように圧倒的な強さで勝ってもらいたい。そして2人が同じトーナメントに出るのであれば、PGAのアダム・スコットとリッキー・ファウラー、マスターズのアダム・スコット、マット・クーチャーの試合のように3位以下を引き離してしまい、“これが世界の一流の戦い”という姿を見せてもらいたい。そう思ってしまいます。

今朝の情報で松山選手が日本シリーズを欠場するとありました。賞金王も決まったので、休むというのなら良いのでしょうが、きっと相当悪いのではないでしょうか?
また12月20日からのロイヤルトロフィー(アジア、ヨーロッパ対抗戦)に石川、松山選手の参加が決まったとあります。
メンバーを見ても、ヨーロッパの選手には世界ランク50位以内の選手は一人も出ていません。現状から見て石川選手が出るのは良いとしても、松山選手が出るほどの試合でしょうか?きっとこれまた協会などのしがらみもあるのでしょう。
しかし、このような試合には出ず、ゆっくりと休養を取り、体のケアをして、1月から始まる試合に向けて、準備をしてもらいたいものです。

何だか、何でもわかっているような書き方で、書いている最中も、僭越で、やめようと思い、何度か中断していました。お前が書くようなことか?そう思われてる方も多いと思います。ご容赦を・・・・